2017-05-25 第193回国会 衆議院 農林水産委員会 第15号
新制度のもと、その中から新たに生産者補給金を得て乳製品向けに生乳を出荷する生産者が一定数あらわれ、飲用向け生乳から不足している加工用向け生乳にシフトするとしても、その効果は極めて限定的だと言わざるを得ません。一体何のための改革なのか、目的は別にあるのではないかと疑わざるを得ないのであります。
新制度のもと、その中から新たに生産者補給金を得て乳製品向けに生乳を出荷する生産者が一定数あらわれ、飲用向け生乳から不足している加工用向け生乳にシフトするとしても、その効果は極めて限定的だと言わざるを得ません。一体何のための改革なのか、目的は別にあるのではないかと疑わざるを得ないのであります。
このため、単純に補給金の交付を指定団体以外に認めるということとした場合には、飲用工場に近いなど立地条件がよく、独自で飲用向け生乳の販売が可能な酪農家は現行の指定団体から離れて、条件不利地域の酪農家がほとんどということで指定団体に残るということも想定されるわけでございます。
また、牛乳の実態でございますが、牛乳につきましては、一般の飲用向け生乳と脱脂粉乳やバター向けの加工原料乳につきましては、取引価格が非常に違っておりまして、飲用でいきますとキログラム当たり百十五円、加工原料乳ですと七十円ぐらいになっておりまして、非常に価格差がございまして、とりわけ加工原料乳につきましては生産コストを下回っておる、このような状況に相なっているところでございます。
ちょっとこれ振り返っての話になりますけれども、酪農においては、加工原料乳生産者補給金制度、これを通じまして、用途別の取引の数量によって飲用向け生乳の販売価格を高く持っていく、乳価の低い加工原料乳の補給金やチーズ助成金、こういったものと相まって全国の酪農家の経営の安定をこれまでは図ってきたところでございます。
○鹿野国務大臣 今先生が言及されましたことにつきましては、牛乳・乳製品の関税が撤廃されまして、かつ、何ら追加対策を講じないというふうな場合でございますけれども、バター等の国産乳製品のほぼ全量が外国産に転換するのではないか、そして、北海道の乳製品向け生乳がいわゆる都府県の飲用向け生乳に転換することが想定される、こういうふうに考えておるところでございます。
本制度は、飲用向け生乳価格に比して価格水準の低い加工原料乳に対して一定の補てんを行うことを通じて、腐敗しやすく需給ギャップの生じやすい生乳について、飲用、加工の用途別の需給、価格の安定を図るものとされております。平成二十一年度は、補給金単価十一円八十五銭、限度数量百九十五万トンとされているわけであります。
現在のところ、本年三月より飲用向け生乳価格は十円引き上げになっております。それから、一—三月、配合飼料価格というものは御承知のように一万一千九百円引き下げられている。なお高どまりの状況でございますが、そういう価格の引き上げと配合飼料価格の引き下げという状況が出ておりますので、この事業を二十一年度も継続実施するということは極めて困難ではないかと考えております。
○金子大臣政務官 今、松木委員の方からお話があったとおりでございますが、現在、加工原料乳生産者補給金制度におきまして、飲用向け生乳に比べて価格面で不利な加工原料乳の生産者に補給金を交付することによりまして、加工原料乳の再生産を可能とし、生乳全体の需給安定を図っているところでございます。
飲用向け生乳につきましては、農業協同組合の委託販売によって取引されておりますことから、価格の交渉は委託販売価格の百五分の百に相当する価格で行われまして、最終の決済はその価格に五%に相当する額を上乗せした価格で行われることになるだろうというふうに聞いております。
○説明員(竹中美晴君) 農林水産省といたしましても、飲用乳価の問題につきましてしばしば交渉が長期化するなどの問題につきましては十分認識しているところでございまして、来年度の予算におきましても一つのモデル事業を実施いたしまして、その中で飲用向け生乳の取引の改善対策を検討していくことにいたしているところでございます。
なお、近年は夏野菜、切り花、飲用向け生乳の道外出荷が急増しております。一方、農産物の輸入自由化、担い手不足や高齢化の進行など多くの問題を抱えており、本道では当面の課題として、担い手対策の推進、クリーン農業の推進、ゆとりある農業経営の確立、農村活性化の推進に取り組んでおります。 次に、林業についてでありますが、本道の森林面積、その蓄積は、それぞれ全国の約二割を占めております。
バターと脱脂粉乳の生産の跛行性というのがございまして、生クリームの消費の増等によりましてバターを十分つくれば脱脂粉乳が余るというようなことがありまして、脱脂粉乳に着目して生産を均衡させるとバターが不足するということで、当初の計画でバターにつきまして四千トンの輸入枠を設定したわけでございますが、昨年度は大変気候条件等もございまして、需要面では夏場の猛暑、しかも秋以降は暖かい、こういうようなことで、飲用向け生乳
ただ、先生からも御指摘がございましたように、二年度に入りまして、特に夏以降でございますが、生産の方では、先ほど申しました炎暑等々によりまして牛が疲れ、泌乳量が少なくなってきたというような事情、また、需要につきましては、飲用向け生乳の需要というものが、私ども当初考えておりましたのは、実は一昨年の後半から生乳の伸びが鈍化してきたわけです。
しかしながら、二年度に入りまして、需要面から見ますと主として夏場の猛暑と秋以降の異例の暖かさという予期せぬ天候要因というものによりまして飲用向け生乳の需要が伸びたというような事情がございます。 それから生産面では、夏場の猛暑による牛の疲れなり泌乳量の少ない若齢牛への更新というようなこと等によりまして、逆に生産の伸びが鈍化した。需要が伸びまして生産が鈍化した。
なお、六十二年度のように、飲む方の飲用牛乳の消費が大幅に伸びたというような場合には、「その他向け」の生乳の大部分が飲用向け生乳として処理されたものと思われますが、具体的な割合については承知してございません。逆に、飲用牛乳が大変伸びが悪いというような場合には、そういう「その他向け」につきましては、そのほとんどが加工向けの乳として使われるというふうに聞いております。
政府委員(大坪敏男君) ただいま先生がおっしゃいました事例は飲用向けの生乳取引に関してのことかと思うわけでございますが、現在の不足払い制度のもとにおきましては、加工乳につきましては政府が加工乳の保証価格を決める、また別途、指定乳製品の価格から製造販売経費を引きまして基準取引価格を決める、したがいましてその差額を国が不足払いするという仕組みになっているわけでございますが、この制度のもとにおきましても、飲用向け生乳
一つは、牛乳の取引の正常化及び飲用向け生乳価格の安定を図るため、行政施策をもっと強化をしてほしい、強化をすべきである、こういうふうに考えておりますが、その点をどういうふうに考えますか。
したがいまして、私どもは昨年来いろいろと検討を重ねてきておるわけでございますが、現段階におきましては、飲用牛乳の流通秩序の混乱の原因としては、先ほどお話のございました両価格の開きを適正なものにするということももちろんございますけれども、それとあわせまして、混乱の原因としては飲用向け生乳需給の緩和といったようなこととか、産地間の市乳化競争といったこととか、それから市乳プラントの過剰と乳業者の相互不信による
私の判断では、昭和五十五年度の生乳生産を巷間伝えられるように六百四十五万トン程度に抑えた場合、飲用牛乳の需要期に多数の県において飲用向け生乳の供給が不足する事態が避けられないと見ております。この事態を放置すれば、不足する分をいわゆる加工乳によって補われること必至であります。昨年は、生産者が必死で生産調整するかたわら、加工乳が七十万トンも生産されており、私たちはふんまんやる方ない思いをしております。
限度数量につきましては、考え方といたしまして、横書き資料の六ページから七ページにかけてございますが、昭和五十四年度の推定生乳生産量から、同年度の推定飲用向け生乳需要量、特定乳製品以外の推定「その他乳製品」向け生乳需要量、推定自家消費量、要調整数量を控除して、考え方としましては、特定乳製品向け生乳需要量——特定乳製品と申しますのはいわゆる不足払いの対象となっております乳製品の生乳需要量でございます。